「季節性敏感肌」とは~春になると肌が荒れる原因とスキンケア
作成日:2022年4月6日
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季節の変わり目は、肌荒れやかゆみなどの肌トラブルを感じる人が多くなります。
毎年特定の季節に肌荒れを繰り返している場合は、季節ごとに発生するアレルギー反応である「季節性敏感肌」の可能性があります。
目次
特定の時期に肌が荒れる季節性敏感肌とは
季節性敏感肌はある特定の時期に肌の状態が不安定になるのが特徴です。
季節性敏感肌の原因のひとつといわれるのが「季節性アレルゲン」によって引き起こされるアレルギー反応と考えられており、アレルゲンとなる物質は季節によって異なることがあります。
敏感肌とは
一般的には「皮膚のバリア機能が低下している状態」の肌を敏感肌と呼びます。
皮膚のバリア機能が低下していることで、さまざまな肌トラブルを引き起こしやすい状態となっています。
また敏感肌は顔だけではなく、体に症状があらわれることもあります。
首の周りがかゆくなったり、ひじの内側が赤くなっているなどの症状は、体の皮膚が敏感肌の状態である可能性がありますし、頭皮では今まで使っていたシャンプーやコンディショナーに刺激を感じたり、フケが出るようなこともあります。
春の季節性敏感肌の原因
・花粉
春の季節性敏感肌の原因のひとつに花粉があります。
スギやヒノキなど一般的な花粉症の原因と同様の花粉によって、肌の赤みやかゆみ、頬や目の周囲がカサカサするなどの症状がでます。
さらに肌がゴワゴワしたり、チリチリするようなかゆみ、湿疹などの症状は「花粉皮膚炎」と呼ばれ、花粉が皮膚に接触することでおこる皮膚炎です。
鼻や目に花粉症の症状がない人でも皮膚症状がでることがあります。
・黄砂、PM2.5
春は偏西風に乗って黄砂やPM2.5 が多く飛来するようになります。
黄砂粒子には大気汚染物質やニッケルなどの金属粒子が含まれており、ニッケルに金属アレルギーがある場合は黄砂によるアレルギー反応があらわれることがあります。
またPM2.5 は皮膚の酸化ストレスによる炎症を引き起こす可能性があることがわかっています。
・紫外線
冬は1年の中で紫外線量が少ないため、肌のメラニン色素も減少しています。
メラニン色素は肌を紫外線から守る働きがあるため、冬から春へ向かう季節の肌は紫外線の影響を受けやすい状態にあると考えられます。
春は徐々に紫外線量が増え、4月には一気に増加して真夏とほとんど差がない紫外線量となる日もあり、肌への負担が大きくなります。
・ストレス
春は進学や就職、異動などによって生活の環境が大きく変化することがあります。
生活のリズムが崩れたり無意識のうちに緊張状態が続くことでストレスを受け、肌の代謝機能やバリア機能が低下する原因となることがあります。
またストレスによってアレルギー反応が増強する可能性もあります。
季節性敏感肌の対策とスキンケア
アレルゲン対策
肌荒れの原因が花粉の場合は花粉症の対策と同様に、直接花粉に触れないように気をつけましょう。黄砂やPM2.5 についても同様です。
マスクやメガネ、帽子や日傘も肌に直接アレルゲンとなる物質が付着するリスクを抑えることができます。
肌に直接スプレーすることでアレルゲンをシャットアウトできる美容液などを利用するのも効果が期待できます。
天気予報で花粉の飛散量や風量などをチェックしておくのも、対策をするうえで有効な情報が得られます。
洗顔で汚れを落とす
肌に付着した汚れやアレルゲンをきちんと落とすことが大切ですが、バリア機能が低下している場合は洗顔によって肌に必要な水分まで落としてしまい、肌がつっぱったり、赤みの原因となることがあります。
敏感肌向けの低刺激性の洗顔料を選び、しっかりと泡立ててから肌にのせて優しく洗いましょう。
すすぎは体温に近いぬるま湯を使い、髪の生え際や耳の近く、小鼻の周りやあごは洗顔料が残りやすい部分なので念入りにすすぐようにしましょう。
清潔なタオルを顔を押さえつけるようにして、顔の水分をタオルに吸い取らせましょう。
保湿化粧品で保湿する
洗顔後は角層から保湿成分である天然保湿因子やセラミドなどの細胞間脂質が流出しやすくなっているため、洗顔前よりも乾燥しやすい状態となっています。
できるだけ早く保湿化粧品を使用して保湿しましょう。
保湿化粧品は水分を効率よく角層内に浸透させて水分を保持し、蒸散を抑制する効果が期待できます。
保湿化粧品には化粧水や乳液、クリームなど、いろいろなタイプのものがありますが、それぞれ保湿の仕組みが異なります。
重ねて使うことはもちろん、肌の状態によって部分的に使い分けるのも効果的な使い方です。
保湿化粧品の種類と特徴
・化粧水
化粧水には、角層に水分を補給するグリセリンやヒアルロン酸などの成分が配合されており、湿潤作用が高いのが特徴です。
・乳液
乳液は水分と油分で構成されており、湿潤作用のある成分の他に、角層の水分や保湿成分を保持する柔軟作用を持つセラミドなどの成分と皮膚から水分の蒸散を防ぐスクワランやワセリンなどの油性成分も配合されており、湿潤作用、柔軟作用、蒸散抑制作用があることが特徴です。
・クリーム
クリームは化粧水や乳液と比較すると油分の量が多く、皮膚の表面で油膜を作って水分の蒸散を抑える作用が高いのが特徴です
・美容液
美容液には保湿の他に美白や小じわ、シミなどさまざまなトラブルに特化したものがあります。
保湿美容液には浸透性や皮膚のバリア機能を高める工夫がされているので、乾燥がひどい場合には効果が期待できます。
保湿化粧品の使い方
保湿機序の違いを活かして、洗顔後できるだけ早く化粧水→乳液→クリームの順に重ねて使うことが効果的です。
美容液は商品によって使い方が異なる場合があるので、商品の指示に従って使いましょう。
十分な保湿効果を得るためには使用量も大切です。
清潔な手のひらにそれぞれの商品に記載されている目安量をとり、目の周りや口の周りなど乾燥がひどい部分からつけましょう。
こすらずに手のひらで顔を包むようになじませます。
洗顔後に化粧水をつけると肌のつっぱり感がなくなり一時的にしっとりとしますが、水分はすぐに蒸散してしまいます。
乳液やクリームを重ねて油分を補うことで肌の皮脂膜の役割をするため、保湿効果が高まります。
季節性敏感肌のスキンケアのポイント
・肌に合う保湿化粧品を選ぶ
保湿化粧品は本格的に使い始める前に、サンプルやトライアルキットなどを利用して使い心地や肌に合うかどうかを試してみましょう。
すでに肌荒れが起きている場合には、低刺激性の敏感肌用の保湿化粧品を選んで利用してみましょう。
・汚れをしっかりと落とす
春の季節性敏感肌の場合、皮膚についた花粉や黄砂、PM2.5 なども肌荒れの原因となるため洗顔は重要です。
敏感肌用や低刺激性の洗顔料を使って優しく洗い、ぬるま湯でしっかりとすすぎましょう。
・正しい使い方をする
商品によって適した量や使い方が異なるので、説明書を読んで正しい使い方をしましょう。
・改善しない場合は皮膚科を受診する
アレルゲンを避け、しっかりと汚れを落として適切なスキンケアをしても改善がない場合は、早めに皮膚科を受診してみましょう。
まとめ
毎年特定の季節に肌トラブルを生じる場合は、季節性敏感肌の可能性があります。
季節性敏感肌の原因には、季節性アレルゲンによるアレルギー反応があります。季節性敏感肌のスキンケアではていねいな洗顔と十分な保湿が大切ですが、適切なスキンケアでも改善しない場合には皮膚科を受診しましょう。
健康な肌のためには、十分な睡眠と栄養バランスのよい食事も重要です。
毎日の食事で肌の健康に必要な栄養素のすべてをバランスよく摂ることは、栄養の知識がある人でもなかなか大変なことですが、できるだけ多くの食品を摂るように心がけることで栄養バランスが整いやすくなります。
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