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スマホ老眼とは?若くても油断できない!

作成日:2022年1月30日

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スマホ老眼とは?若くても油断できない!

「老眼」は加齢によっておこる目の調節機能の変化であり、若い人には関係ないと思われていました。

しかし近年では年齢にかかわらず、スマートフォンやタブレット、パソコンなどの使用時間が長くなることで、老眼のような症状を訴える人がいます。

若年層にも増えているといわれるスマホ老眼について知っておきましょう。

スマホ老眼とは

スマホ老眼とは、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを長時間使用することによって、ピント調節の機能に支障が出ることで起こります。

文字がぼやける、焦点が合わないなどの症状があり、疲れの程度によって視力が安定しないことが特徴のひとつですが、多くの場合症状は一時的です。

目の仕組み

目が物を見る仕組みはカメラの機能と似ています。

スマホ老眼の原因を理解するために、主な目の組織と役割について、表面から奥に向かって説明します。

・まぶた:カメラのレンズキャップにあたります。

・角膜:血管の無い透明な膜で、目の表面を覆っています。カメラのフィルターとレンズにあたります。

・虹彩(こうさい):ドーナツのような輪になっています。虹彩の中央が瞳孔です。カメラの絞りに相当し、目の奥に入る光の量を調整しています。

・水晶体:厚さ約5㎜の透明の組織で、カメラのレンズの役割をしています。遠くの物を見るとき水晶体は薄くなり、近くを見るときには厚くなります。

・毛様体:毛様体から出ている細い糸のような組織が、水晶体を和のように取り巻いています。毛様体の筋肉の伸縮によって水晶体の厚みが変化し、ピントを合わせる働きがあります。

・硝子体(しょうしたい):水晶体の後ろにある眼球の大部分を占める透明な組織です。目の形を内側から支え、カメラではカメラ内部の空間にあたります。

・網膜:カメラのフィルムにあたり、光の明るさや色合いを受け取る視細胞が密集している組織です。網膜に到達した光の情報が脳の視覚野に送られて、映像として認識されます。

老眼の原因

一般的な老眼は病気ではなく、加齢に伴って生じる目の老化現象です。物を見るときにピントを合わせる目の調節機能が衰えることで起こります。

カメラのレンズの役割をしている水晶体がかたくなって弾力性が低下したり、毛様体筋の動きが低下することで、近くを見るときに必要なピント調節ができなくなってくる状態が「老眼」です。

水晶体の変化は、実際には15歳ころから始まっていると考えられていますが、実際にピントが合わないという自覚症状が出てくるのが、一般的には40歳を過ぎたころです。

スマホ老眼の原因

人が物を見るときは、見ている対象物との距離に応じて自動でピントを合わせています。

遠くを見るときには毛様体筋を緩めて水晶体を薄くすることで遠くにピントが合います。

近くを見るときには毛様体筋を縮めて水晶体を厚くして、近くにピントを合わせます。

一般的な老眼は、水晶体がかたくなったり毛様体筋の衰えによってピント調節機能が低下した状態ですが、スマホ老眼は至近距離でスマホやパソコンなどの画面を見続けることで毛様体筋が凝り固まることで、ピント調節がしにくくなった状態です。

つまりスマホ老眼は、目の筋肉疲労によって引き起こされているといえます。人の目はもともと、遠くが見やすく近くを見ると疲れやすい構造となっています。

特にスマートフォンではパソコンなどよりもさらに画面と目の距離が近くなりがちで、小さな画面を凝視する傾向があるため、目に大きな負担がかかり筋肉疲労を起こしやすいといえます。

スマホ老眼の症状

スマホ老眼であらわれる症状は目だけではありません。体の他の部位や、精神面への影響も懸念されています。

・目の症状

目が疲れやすくなったり、ピントが合わせにくいといった症状が主なものです。

スマートフォンやパソコンなどの画面から目を離したときにすぐにピントが合わず、ぼやけるような症状に気づく人が多いようです。

ひどくなると目に痛みがでたり、視力が低下することがあります。

・目以外の症状

首や肩、背中の痛み、手指のしびれなどの症状が出ることがあります。

さらに集中力の低下やイライラしやすくなる、不安感、全身倦怠感、不眠や食欲不振、ひどいくなると抑うつ症状が生じることもあるといわれており、注意が必要です。

スマホ老眼の予防

スマホ老眼の予防にはスマートフォンやタブレット、パソコンの画面を見ないことが一番ですが、現在は仕事でも学業でもこれらの機器を使った作業は必須となっています。

目を保護しスマホ老眼を防ぐためにできる予防策を挙げます。

スマホの設定を変える

目が疲れにくい画面は人それぞれ異なります。自分に合った画面を設定しましょう。

画面の明るさは自動調整機能を利用するのもよいですが、画面の光にまぶしさを感じる人もいます。

またバッテリーを節約するために明るさを下げ過ぎると、目の負担が大きくなることもあります。自分に合った画面の明るさに調整してみましょう。

また字の大きさや画面背景の色なども変更することができます。無理なく見える画面にすることで目の負担を軽減することができます。

スマートフォンやパソコンなどの機能を活かして目を守りましょう。

目を守るために日ごろから気をつけること

・作業中は定期的に休憩する

スマートフォンやパソコン作業中は、定期的に休憩を取りましょう。1時間作業をしたら10分以上の休憩をとり、意識的に遠くを眺めるようにしましょう。

・目と画面の距離

目と画面との距離は40㎝以上が疲れにくいといわれています。

作業に集中していると、気づかないうちに画面と顔の距離が近づいてしまうことがあるため注意しましょう。

・目を温める

目が疲れたと感じたら、ホットタオルなどで目の周囲を温めましょう。血行が良くなって毛様体筋の緊張がほぐれます。

ホットタオルは、濡らして絞ったタオルなどを電子レンジで温めることで簡単に作ることができます。

温める時間は電子レンジの機種などによっても異なるので、調節しましょう。温めたタオルの中心部は、非常に熱くなっていることがあります。

タオルの温め過ぎに注意してやけどをしないように、必ず手で温度を確認してから目の上にあてましょう。

・まばたきをする

作業中はまばたきの回数が減少している傾向があります。目の乾燥を防ぐために意識的にまばたきをしましょう。

目薬を使用するのも目の乾燥予防に効果的です。特にビタミンB12が配合された目薬は目の疲労回復に効果的といわれています。

目の疲労回復によい栄養

・ビタミンA

視機能と関係の深いビタミンで、不足すると暗いところで見えにくくなることがあります。

また角膜に涙を保持し、目を乾燥から守る働きもあります。ビタミンAは緑黄色野菜、うなぎ、レバーなどに多く含まれています。

・ビタミンB群

ビタミンB1には視神経を活性化し、筋肉の疲れを回復させる働きがあります。

ビタミンB6は細胞の新陳代謝を助けて目の疲れを改善します。ビタミンB1は豚肉、ビタミンB6はにんにくのほか、肉や魚に広く含まれています。

・ビタミンC

目の水晶体には多くのビタミンCが含まれており、目の疲労や充血の予防効果があるといわれます。

・ビタミンE

抗酸化作用と血行促進作用によって、疲労回復やドライアイの予防に効果的です。

・ルテイン

カロテノイド色素の一種で、黄色の天然色素です。強い抗酸化作用によって目の老化を予防し、ブルーライトから目を守り働きがあります。

・アントシアニン

青や紫の天然色素で、紫外線などから目を守る働きがあります。血流を促進して毛様体の緊張を和らげる働きが期待できます。

スマホ老眼についてのまとめ

スマホ老眼は、スマートフォンやタブレット、パソコンなどを長時間使用することで、目のピント機能に支障が生じておこる老眼のような症状のことです。

主な原因は目の組織の筋肉疲労であり、目の疲れやすぐにピントが合わないなどが主な症状ですが、ひどくなると目の痛みや視力低下の他、肩こりや頭痛、集中力の低下やイライラなど、目以外にも症状を引き起こす可能性があります。

日ごろから、スマートフォンやパソコン作業中は定期的に休憩をとったり、画面の明るさや字の大きさなどの設定を変えるなどの対策をとりましょう。

また目の疲労を回復するために効果の期待できる栄養素を、毎日の食事に積極的に取り入れてみましょう。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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