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歯磨きで歯を大切にしよう!痛い虫歯について

作成日:2022年5月29日

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歯磨きで歯を大切にしよう!痛い虫歯について

虫歯は世界で最も多い疾患であり、20歳以上の9割以上が虫歯になった経験があると言われています。

近年では、高齢者の虫歯を持つ人の割合が増加傾向を示しており、虫歯が原因で抜歯が必要になる場合も多くなります。このページでは、虫歯について解説します。

虫歯はなぜできるの?

歯の表面のプラーク(歯垢)には約600種類の細菌が存在しています。歯の表面を舌で触ってみてザラザラしているのがプラークです。

ネバネバとしていて粘性が高いため、歯にしっかりと付着しておりうがいでは簡単に取れません。

プラークの中の細菌は飲食物に含まれる糖分をもとに酸を作りだして歯を溶かします。

唾液には細菌が作り出した酸を中性に近付けることで歯を守ったり、唾液に含まれるカルシウムやリンによって歯を修復したりする役割がありますが、糖分の摂取が頻繁になると歯の修復が間に合わなくなります。

これが虫歯です。

プラークは歯磨きが不十分な歯の表面や舌、入れ歯などに付着しやすく、細菌が定着することでどんどん増殖していきます。

虫歯ができた歯は自然に修復されることはなく、歯科医院での治療が必要です。

進行すると歯の神経にまで細菌が達し、強い痛みが出たり、顎の骨の中でも炎症を起こしたりすることがあります。

虫歯の進行段階

・CO(要観察歯)

歯の表面からカルシウムなどが少し溶け始めた面がある状態。痛みはなく、歯は白っぽく濁った色になる。

・C1(初期の虫歯)

細菌により、歯のエナメル質が溶け始めた状態。痛みは無く、灰色や薄茶色の溝ができる。

・C2(本格的に進行し始めた虫歯)

エナメル質よりも内側の象牙質まで虫歯が進行した状態。

虫歯の部分は穴が開いて黒くなり、痛みを感じたり、冷たい物や甘い物がしみたりするようになる。口臭が発生する。

・C3(神経まで進行した虫歯)

虫歯が象牙質を超えて神経まで達した状態。

歯に大きな穴が開いたり、大きく欠けたりする。痛みが強くなり、冷たい物や温かい物がしみる。強い口臭が発生する。

・C4(虫歯の最終段階)

目に見える歯の部分はほとんど失われた状態。強い痛みがあるが、神経が食い尽くされると次第に痛みを感じなくなる。強い口臭が発生する。

虫歯と歯周病の違いは?

虫歯と歯周病は原因となる細菌が異なります。虫歯は主に「ミュータンス菌」という細菌が原因となる、歯そのものに起こる病気です。

歯周病の原因菌には空気を嫌う性質があり、ミュータンス菌よりも奥深くで増殖する性質があります。

また、酸ではなく毒素を作りだし、炎症を起こして歯茎や骨にダメージを与えます。

その結果、歯と歯茎の間に歯周ポケットと呼ばれる溝を作ります。

歯周病が進行すると、歯を支える土台である歯槽骨を溶かしていき、歯がぐらぐらと揺れ動いたり、抜け落ちたりします。

歯周病は30歳以上の3人に2人が歯周病にかかっていると言われています。

かつては歯周病が、抜歯が必要となる原因の大部分を占める、と考えられていましたが、現在では虫歯とその後発症が43.3%、歯周病が41.8%とわずかに虫歯が上回っています。

このように虫歯と歯周病は異なる病気であり、治療法も異なります。同時に虫歯と歯周病の両方にかかっているというケースもあります。

大人の虫歯の特徴とは?

大人の虫歯は、子ども同様に歯の溝や歯と歯の間などから発生するもののほかに、過去の虫歯治療で使われた詰め物の裏側に発生するものもあります。

これを二次齲(う)歯(し)といい、より歯の奥深くに進行しやすく、神経に達する虫歯の原因となります。

また、大人の虫歯では、歯周病によって歯の根元の部分が露出してしまった部分に発生することがあります。

歯の根元の部分は通常の歯の表面にあるエナメル質よりも硬度の低い象牙質で覆われています。この虫歯は、歯を多く持つ高齢者によく見られます。

高齢者の虫歯が増えたのは、以前と比べて歯を多く持つようになったことも一因です。

高齢になると手の細やかな動きをする力の低下や、脳卒中の後遺症による麻痺などで満足に口腔のセルフケアができなくなるため、高齢者の虫歯の予防には個人だけでなく介護者や施設など高齢者を取り巻く社会全体で取り組んでいくことが必要です。

虫歯の治療法とは?

要経過観察の虫歯では、歯の表面に溶けた後があるため、健康な歯よりも虫歯になりやすくなります。

そのため、フッ素を含む研磨剤を使ったクリーニングやフッ素塗布などの予防処置が行われます。

エナメル質にとどまっている初期の虫歯の場合は、削り取ったあと樹脂などで塞ぐことで治療は完了します。

中程度の虫歯は、少し深く削る必要があるため、一度歯の型を取った後、金属や樹脂製の詰め物を作り、穴が開いた部分に詰めます。

さらに進行した虫歯は、歯の神経まで虫歯が到達しているため神経が炎症を起こして強い痛みを感じます。

炎症が軽度であれば神経は温存できる場合もありますが、重度であれば歯の神経を抜く治療が必要になります。

さらに歯の周囲を削って、型をとり、被せ物で歯の上面を覆います。

削った歯の溝に合う型は、すぐにはできないため中程度~より進行した大きな虫歯では、治療は複数回に分けて行われます。

神経が腐ってしまい歯の根の部分まで虫歯が進んだ状態では、治療は残った歯の状態によります。

虫歯を削り、根が残る状態であれば差し歯、ほとんど残らず差し歯を支えられない状態となれば抜歯が必要です。

保険が適応される範囲の詰め物や被せ物にはレジンやメタルインレー・メタルクラウン(銀歯)などがあります。

硬質レジンは白色で比較的天然歯に近い見た目に仕上げることができますが、経年的な摩耗や変色が起こりやすい、かみ合わせが強いと割れたり欠けたりすることがあるといったデメリットがあります。

所謂銀歯と呼ばれるメタルインレーやメタルクラウンは強度が高く壊れにくいですが、金属アレルギーを発症する可能性や、審美性(見た目)に劣るなどといったデメリットがあります。

審美性や強度を高めるためには、セラミック素材を使ったものを用いることができますが、保険外治療となるため費用が高くなります。

虫歯を予防する方法とは?

・歯磨きは丁寧に行う。

虫歯を予防するためには口腔内を清潔にし、プラークを取り除くことが大切です。

磨き残しの多い歯と歯の間や、歯と歯茎の境目、奥歯など最初は鏡を見ながら重点的に磨いていきましょう。

自分では磨けているつもりでも、歯ブラシの毛先が届いていないこともあるためです。

磨き方は、歯ブラシを細かく動かすことを意識します。

力を入れすぎると歯ブラシの毛先が開いて十分に磨けなかったり、歯や歯茎を傷つけたりしてしまうため、毛束がまっすぐなまま歯に当たる程度の力で磨くようにしましょう。

プラークは粘着性が高いため、数回歯ブラシを動かした程度では取りきれません。1日に最低1度は5分以上かけてゆっくり歯を磨きましょう。

可能であれば毎食後、歯を磨くことをおすすめします。

歯と歯の間は歯ブラシが届きにくいため、歯間ブラシや糸ようじなどを使用しましょう。

・だらだら食べや早食いをしない。

だらだら時間をかけて食事をしたり、何かをしながら食事をする「ながら食べ」などは、口の中にずっと食べ物がある状態となるため、唾液が口の中のpHを中性に戻そうとする妨げになります。

反対に、早食いの場合は十分な唾液の量が出ないため、口の中のpHが酸性に傾きやすくなります。よく噛んで食べることで唾液の分泌が多くなります。

・定期健診を受ける。

どんなに丁寧に歯磨きをしていても、口内には歯ブラシが届きにくい場所があるため、毎回必ず20~40%は磨き残しが生じると言われています。

そのため、定期的に口内の健康状態を確認することで、虫歯が重症化する前に発見することができます。

定期健診は3か月~半年に1度通うことが推奨されています。

まとめ

近年では高齢になるほど虫歯の有病率が高くなっており、歯の喪失を防ぐためには定期的な歯科検診・治療が重要です。

歯が残っていると、高齢になっても食べる楽しみを失わずにいきいきとした暮らしができることでしょう。

歯の健康のためには食生活も重要です。

栄養バランスの良い食事は、身体の抵抗力を高め、病気になりにくい身体を作ります。

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この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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