冷房病の症状とは?~予防方法も紹介
作成日:2022年6月21日
こんにちは!宅食ライフのコラム担当です!
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冷房が効きすぎている部屋に長時間いたり、気温が高い外と涼しい室内を行き来したりすることで身体に起こる不調を冷房病(クーラー病)といいます。
冷房病の原因は自律神経の乱れです。このページでは、冷房病のメカニズムや症状、予防法などについて解説します。
目次
冷房病とは?
わたしたちの身体は自律神経の働きによって体温を自動で調整しています。
自律神経には交感神経と副交感神経の2つがあり、寒い環境では交感神経が作用して血管や筋肉を収縮させて体温を保ちます。
暑い環境では、副交感神経が作用して血管や筋肉を緩め、汗をかくことで体温を下げようとします。
しかし、冷房によって身体が冷えすぎたり、温度差の激しい屋外と室内を行き来したりしていると、自律神経が正常に働かなくなり、身体に様々な不調をもたらします。
これが冷房病(クーラー病)です。
冬も室内と屋外の温度差は大きいですが、衣服で体温調節機能をカバーすることができるため、冷房病のような症状をきたすことはほとんどありません。
医学的に冷房病は自律神経失調症の1つです。
冷房病では、身体の表面は暑さを感じていても体内の温度が上昇せず汗をかきにくくなり、慢性的な冷え症を招くこともあります。
特に女性は男性よりも血管が細く、筋肉の量が少ないという身体の構造上、男性よりも冷えを自覚しやすいと言われています。
血管が細いと血液の流れは滞りやすく、筋肉量が少ないと体温は低下しやすくなります。
また、女性は男性よりも骨盤の形が丸いため、狭い骨盤内に子宮や卵巣などの臓器が収まっており骨盤内の血流が悪化しやすくなります。
そのため、エアコンによって身体が冷えすぎてしまうと、月経不順や生理痛が重くなるなどの症状がみられることもあります。
冷房病の症状
・体のだるさ
・疲れやすい
・食欲不振
・頭痛
・肩こり
・腰痛
・不眠
・便秘
・下痢
・月経不順 など
冷房病を予防する方法とは?
・エアコンの設定温度に注意する。
エアコンの標準的な設定温度は25~28℃とし、よく室内と屋外を行き来する場合には、温度差と外気温の差は「5℃以内」とするのが良いとされています。
ただし、体感温度は人によって違うため、寒いと感じない温度にすることが大切です。
また、冷房が効いている部屋に長時間いると、身体が慣れてしまい、寒さに鈍感になります。
時々はエアコンを止めて外気を取り入れるようにしましょう。
湿度が高い環境では、汗が蒸発しにくくなるため、同じ気温であっても暑く感じます。
湿度が高い日は、除湿器やエアコンの除湿機能を活用し、湿度が50~60%以下になるようにすると、室温を必要以上に下げることなく快適に過ごせるようになります。
・冷気に直接当たらない。
エアコンの冷気が身体に直接当たると、急激に体温が奪われます。
エアコンを使用する時は風向きを調整して身体に直接当たらないようにしましょう。
温度の高い空気は上に、低い空気は下に溜まる性質があります。
そのため、エアコンの風向きは水平よりも上側に調節すると、自然に対流が起こって部屋全体が涼しくなります。
・防寒グッズを使う。
オフィスなど自分でエアコンの温度や風向きを調整できない場合には、ひざ掛けや厚手の靴下、カーディガン、レッグウォーマーなどを使って冷えから身体を守りましょう。
身体を締め付ける服や、下着も冷えを助長するため、なるべく血行を妨げないゆるめの衣服を着用しましょう。
・適度な運動をする。
運動不足や長時間の同じ姿勢は自律神経の乱れを引き起こしやすくなります。
自律神経のバランスを整えるには、運動が効果的です。
軽い運動は交感神経を適度に刺激し、副交感神経の働きを引き出す効果があります。
エクササイズやウォーキング、ストレッチなど運動を習慣にすると、血液の流れが良くなって冷えにくい体質になります。
仕事中など座ったままの姿勢でいることが多い場合は、1時間に1度程度は席を立って少し歩いたり、足首を上下に動かしてふくらはぎの筋肉を動かしたりしましょう。
・ストレスを溜め込まない。
ストレスが溜まると自律神経の働きが悪くなります。
ストレスが蓄積しないよう、適度な休息をとることや、趣味に没頭して気分転換を図るなど自分に合ったストレスの対処法を見つけましょう。
・夏場でもお風呂に入る。
お風呂は血液の流れを改善する効果やリラックス効果があり、自律神経のバランスを整えるのに効果的です。
週に2~3回は38~40℃のぬるめの湯に15分程度ゆっくり浸かりましょう。
・規則正しい生活を送る。
不規則な生活や、睡眠不足などの生活習慣の乱れは心身にとって大きな負担となります。
毎日同じ時間に起き、同じ時間に寝るようにしましょう。
一日に必要な睡眠時間は、個人差がありますが、一般的に6~7時間程度と言われています。
・身体が冷える食べ物、飲み物は摂り過ぎない。
冷たい食べ物や飲み物は内臓を冷やすため、胃腸の働きが悪くなり、消化不良を起こしやすくなります。
また、食欲が落ちると口当たりのいいゼリーやそうめんなどで食事を済ましてしまいがちですが、それだけだと身体に必要な栄養素が不足してしまうため注意が必要です。
また、薬膳には五性という考え方があり、身体を温めたり冷やしたりする性質によって食材を分類しています。
身体を温めるのは「温性」と「熱性」で、身体を冷やすのは「涼性」「と「寒性」です。
「平性」という体温に影響を及ぼさない食材もあります。
冷房が効いた部屋で過ごすことが多い場合は、夏場でも身体を温める「温熱性食物」を積極的にとりましょう。
<身体を温める温熱性食物の例>
穀類:餅米、餅
野菜類:玉ネギ、ニンジン、ニラ、シソ、ネギ、ショウガ、カボチャ、長芋など
肉類:鶏、牛、羊など
魚介類:アジ、サバ、イワシ、エビ、フグ、ウナギ、サケなど
調味料・香辛料:ニンニク、黒砂糖、山椒、シナモン、唐辛子など
<寒性・涼性の食材の例>
穀類:小麦、緑豆、豆腐、蕎麦など
野菜類:ほうれん草、キュウリ、トマト、ナス、アスパラガス、蓮根、白菜、大根、レタス、アボカドなど
魚介類;アサリ、シジミ、タコ、カニなど
海藻類;わかめ、もずくなど
これらの食材は温熱性の食材と組み合わせて使ったり、加熱したりすることで平性の性質になります。
身体の冷えが気になる時は組み合わせや調理法を工夫しましょう。
・朝食を食べる。
規則正しい食事は自律神経のバランスを整えます。
人間の体温にはリズムがあり、夕方になるにつれ高くなり、朝方に低くなります。
朝食を食べないと、平熱が36℃以下の低体温の状態になりやすく、慢性化すると自律神経のバランスが崩れたり代謝機能や免疫力が落ちたりなど、身体に様々な支障をきたします。
朝に低くなった体温を高めるためには、しっかり朝食を摂りましょう。
まとめ
夏場は室内外の急激な温度差や身体の冷えすぎなどによって体調を崩しやすい時期です。
熱中症予防も大切ですが、反対に身体を冷やしすぎないようエアコンの使い方に注意したり、冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎたりしないよう注意が必要です。
暑い夏を健康に乗り越えるためには、毎日3食栄養バランスの良い食事を食べることが大切です。
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