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気象病について~天候の悪化が体調不良の原因!?

作成日:2022年5月29日

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気象病について~天候の悪化が体調不良の原因!?

気温や気圧の変化によって頭痛やめまい、関節の痛みなど様々な症状が起こることを「気象病」といいます。

気象病は女性や乗り物酔いをしやすい人がなりやすいと言われています。

多くは一時的な症状ですが、中には心筋梗塞や脳卒中の引き金となることも。このページでは気象病や予防法などについて解説します。

気象病とは?

気象病とは、気圧や温度、湿度や天気、日照時間などによって悪影響を受け、天候が崩れる時に慢性的な痛みが増強したり不調に陥ったりすることをいいます。

気象病は正式な医学用語ではありませんが、特に梅雨の時期や台風が多い時期は日本列島の気圧は低下しやすくなるため、体調を崩す人が多くなる傾向にあるようです。

気象病は、気圧の変化によって自律神経が乱れたり、血管が拡張して神経が圧迫されたりすることで起こると考えられています。

自律神経は身体を活発に動かす時に作用する交感神経と、リラックスする時に作用する副交感神経という2つの神経からなっています。

この二つの神経のバランスが崩れ、片方の神経が過剰に興奮した状態が続くと、色々な症状をきたします。

症状は頭痛やだるさ、関節痛など人によって様々です。

また、天気が悪くなる前に体調が崩れ、雨の日になると症状が治まる方、反対に雨の日はずっと症状が続く方など症状があらわれるパターンにも個人差があります。

気象病は女性に多く、乗り物酔いをしやすい人がなりやすいと考えられています。

気象と関係が深いと考えられているのは、脳卒中や心筋梗塞です。これらは発症すると命に関わるおそれもあり、早めの対処が必要となります。

気象病の症状

・頭痛
・眠気
・吐き気
・手足のしびれ
・だるさ
・めまい
・関節痛
・むくみ
・気管支喘息
・動悸
・気分の落ち込み
・集中力や意欲の低下
・血圧上昇

など

気象病になりやすい人とは?セルフチェック方法を紹介!

気象病になりやすい人は、気圧の変化を感じ取る内耳のセンサーが敏感であると言われています。

また、気象病は男性よりも女性に多く、女性はホルモンバランスの変動が大きいことや、筋肉量が少ないことなどが関係していると考えられています。

<気象病セルフチェック項目>

□天気が悪くなる前に体調が悪くなる。
□耳鳴りやめまいがよく起こる。
□肩や首がよくこる。
□首の怪我をしたことがある。(むち打ち症など)
□乗り物酔いをしやすい。
□雨の降り始めが分かる。
□天気によって気分が左右される。
□耳抜きが苦手である。
□季節の変わり目に体調を崩しやすい。
□日常的に精神的ストレスを感じている。

以上の10項目のうち、6個以上当てはまる場合は気象病の可能性が高くなります。

※このセルフチェックによって診断が確定するものではありません。

気象病の治療法とは?

気象病は天候が原因で起こる症状であるため、根本的な原因を改善させることはできません。

そのため、頭痛や関節痛に対しては鎮痛薬、喘息の悪化に対してはステロイド薬、といったように症状に合わせて薬を内服する対症療法が一般的です。

また、症状が出る前に予防的に、内耳の血流を改善する抗めまい薬を内服することで、センサーとなる内耳が気圧の変動に過剰に反応しないようにする効果があります。

さらに、リンパ液の循環が良くなる「五苓散」や「柴苓湯」などの漢方薬が使われることもあります。

ストレスや睡眠不足、疲労は気象病を悪化させることもあるため、生活習慣の改善も重要となります。

気象病を予防する方法とは?

・気圧の変化が分かるアプリを活用する。

気温だけでなく気圧の変動から頭痛や関節痛などが出やすいタイミングを予想するアプリがあります。

薬を飲むタイミングの判断や、予定を立てるのに活用すると便利です。

また、体調を崩した日をアプリや手帳にメモしておくと、自分が体調を崩しやすい条件(気象条件や気圧)を知る助けにもなります。

・栄養バランスの良い食事を3食規則正しく食べる。

暴飲暴食やファーストフード中心の食生活など、食生活の乱れは体調を崩す原因になるため、栄養バランスの良い食事を毎日食べるようにしましょう。

・トリプトファン、ビタミンB群を多く含む食品を摂る

アミノ酸の1種であるトリプトファンは自律神経の働きを調節するセロトニンの材料となります。

トリプトファンは、大豆やごま、種子類、チーズ、魚類に多く含まれます。

また、トリプトファンからセロトニンを合成するためにはビタミンB群が必要不可欠です。

ビタミンB群を多く含む食品

ビタミンB1:豚肉、豆類
ビタミンB2:うなぎ、卵、チーズ、納豆
ビタミンB6:マグロ、鶏肉、カツオ、バナナ
ビタミンB12:アサリ、シジミ、サンマ、海藻類
ナイアシン:マグロ、カツオ、イワシ、卵
パントテン酸:牛肉、卵、種子類
葉酸:大豆、ほうれん草、ブロッコリー
ビオチン:大豆、卵黄、肉類、魚類

・適度にストレスを発散する。

ストレスが溜まると自律神経のバランスが崩れ、気象病の症状も悪化しやすくなります。

ストレスを溜め込みやすい人はプライベートと仕事(学校)のオン・オフのスイッチをうまく切り替えられない傾向があります。

好きなことをする、家族や友人と過ごす時間を楽しむなど自分に合ったストレス発散方法を見つけましょう。

・ゆっくりお風呂につかる。

自律神経の乱れから来る様々な不調や関節などの痛みがある場合には入浴がおすすめです。

入浴には自律神経のバランスを整えたり、関節の痛みを軽減したりする効果があります。

お風呂の温度は39℃程度のぬるめの湯にすると、副交感神経を優位にし、心身をリラックスさせてくれます。

・1日6時間以上睡眠をとる。

睡眠不足は心身の異常をきたす原因となります。1日に必要な睡眠時間には個人差がありますが一般的に6~7時間以上必要です。

脳と身体を休ませるため十分な睡眠をとり、就寝時間・起床時間は規則正しく毎日一定の時間となるよう心がけましょう。

パソコンやスマートフォンなどのブルーライトは睡眠の質を低下させてしまいます。

就寝する1時間前には使用をやめ、部屋を薄暗くして眠りにつきやすい環境を整えましょう。

・適度な運動を行う。

適度な運動はストレス解消につながるだけでなく、自律神経を整える効果もあります。

天気の良い日にウォーキングやヨガなどの軽い運動を無理のない範囲で行いましょう。

・耳のマッサージをする。

耳のマッサージをすると耳の血行が良くなり、気象病の予防効果があると言われています。

・耳を上下、横に5秒ずつ引っ張る。
・耳を軽く後ろに引っ張り、5回ゆっくり回す。
・耳の上下をつまみ、5秒間折りたたむ。
・手の平を耳全体に当て、5回ゆっくり回す。

まとめ

気象病は天気が原因で起こる不調のことであり、女性では約半数の人が経験していると言われています。

天気予報やアプリを活用して事前に体調が崩れそうな時期を予測し、悪化する前に薬を飲む、天気が崩れる日は自宅でゆっくり過ごすなどの対策をとり、気象病と上手に付き合っていきましょう。

心身の健康を保つためには栄養バランスの良い食事が欠かせません。

毎日健康に配慮した食事の献立を考え、調理するのが難しい、という方は配食サービスの利用がおすすめです。

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この記事の作成者:A.N(看護師)
この記事の提供元:シルバーライフ

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