季節の変わり目 冬から春のスキンケア
作成日:2022年2月24日
こんにちは!宅食ライフのコラム担当です!
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春に向かって過ごしやすい季節へと移り変わっていく頃、なんとなく肌の調子が悪くなると感じる人も多いのではないでしょうか。
体感的には過ごしやすいと感じる日が多くなっても、肌にとってはトラブルの原因となることがあります。
目次
季節の変わり目の肌ストレス
冬から春への変わり目は寒暖差の大きい安定しない気候で、肌にとってはストレスの多い時期といえます。
急激な気温変化
冬から春への季節の移り変わり目は、寒暖差が大きいことが特徴です。
寒暖差によって、肌のバリア・保湿機能に重要なカスパーゼ14という酵素が減少することで肌荒れを引き起こすことがわかっています。
紫外線量の増加
紫外線量が少なかった冬の間に、肌のメラニン色素は減少しています。
メラニン色素には紫外線を吸収して細胞を守る働きがあり、メラニン色素が少なくなっているということは紫外線に対する防御も弱くなっていると考えられますが、3~4月ころから紫外線量は増え始め、5月は8月に次いで紫外線量が多いというデータもあります。
花粉の飛散
花粉症の症状として肌に湿疹やかゆみが出るほかに、気温変化や紫外線などによってバリア機能が低下した状態の肌に花粉がつくことで、花粉症の自覚がない人にも肌荒れを引き起こすことがあります。
過剰なストレス
冬から春への変わり目は、寒暖差ストレスや花粉症の症状、生活環境の変化など、さまざまなストレスが多い時期でもあり、肌はストレスの影響が表れやすいといわれています。
過度のストレスは皮膚の血管を収縮し、男性ホルモンの増加や免疫機能の低下を引き起こします。
肌のターンオーバーが乱れたり、皮脂の分泌が過剰となることで肌トラブルが起こりやすくなります。
冬から春へのスキンケア
季節の変わり目はさまざまな原因で肌のバリア機能が低下し、外部からの刺激に敏感な状態になっていることが肌荒れの原因となっています。
肌荒れの予防・改善に有効なスキンケアを紹介します。
洗顔で優しくしっかりと汚れを落とす
帰宅したらできるだけ早くメイクを落として洗顔をしましょう。
洗浄力も大切ですが、肌のバリア機能が低下している可能性を考えると、敏感肌用など低刺激のクレンジング剤や洗顔料を選ぶのも有効です。
洗顔前に手を洗い、ぬるま湯で顔をぬらしておきます。
洗顔料を手にとり、しっかりと泡立ててから肌にのせて肌をこすらないように洗います。
泡で肌をなでるようなイメージで、小鼻の脇やあご額の生え際なども忘れずに洗いましょう。
ぬるま湯でしっかりと洗顔料を流したら、清潔なタオルを肌に押し付けるようにして水分を吸いとります。
化粧水で水分を補ってから、乳液やクリームで水分が逃げないようにしましょう。
たっぷりと保湿
化粧水や乳液、クリームなどの基礎化粧品も保湿効果の高いものがいろいろとありますし、
クレンジング剤や洗顔料にも保湿効果があるものもあります。いつもの化粧品でも保湿効果がさらに高まる、ホットタオルを使う方法をご紹介します。
メイククレンジングと洗顔をして、いつも通りの基本的な保湿のあと、特に乾燥が気になる部分にクリームや美容液などを塗って、ホットタオルを顔にのせて2~3分おきましょう。
・ホットタオルの作り方
水でタオルをぬらしてから適当な大きさにたたんでクルクルと巻き、500~600Wで30~60秒温めます。
電子レンジから取り出すときは、タオルが熱いのでやけどに注意しましょう。
広げて温度を確認してから顔にのせます。ぬるいと感じたときは、10秒単位で追加して温めてください。
紫外線対策
紫外線量が徐々に増加しているので紫外線対策は欠かせません。
日焼け止めクリームや紫外線カット効果のある化粧下地やファンデーションを使用しましょう。
日焼け止めを選ぶ目安にSPF値やPA値がありますが、日常生活の中で浴びる紫外線は、SPF15~30、PA++で十分にカットできるといわれています。
合成保存料や香料を使用していない敏感肌用のものもあるので購入時の参考にしましょう。
日焼け止めは顔だけではなく首や、手などにも塗るようにしましょう。
日傘や帽子も有効ですが、綿など天然素材は紫外線を透過します。紫外線カット効果のある素材で作られているものや、紫外線をカットする加工がされているものを選びましょう。
肌を守る生活習慣
外からのスキンケアに加えて、体の中からも肌を守りましょう。
体の内側から肌を守る食事
スキンケアだけではなく、栄養バランスの良い食事は健康な肌のためにはとても大切です。
現在の食事を少し見直して、肌に良い栄養素を意識的にとり入れてみましょう。
・タンパク質
タンパク質は人の体を構成する成分であり、肌ももちろんタンパク質から作られています。
他にも酵素やホルモンの成分となって体内のさまざまな代謝にかかわっており、生命を維持するためにも欠かせない栄養素です。
生命の維持に重要な部分から使われるので、十分な量のタンパク質を摂取できていないと、全身の状態によっては肌に必要なタンパク質が充足しない可能性もあります。
良質のタンパク質を含む食品は肉や魚、卵、大豆・大豆製品、牛乳・乳製品などです。動物性、植物性にかかわらず、いろいろな食品から摂るようにしましょう。
・ビタミンA
ダメージを受けた肌を修復して健康な肌を作るために必要です。
皮膚の機能を維持し、乾燥を防ぐ効果も期待できます。
緑黄色野菜に多く含まれるβカロテンは、体内で必要に応じてビタミンAとして働きます。
・ビタミンE
ビタミンEには血行を促進する効果があります。
血行が良くなることで肌細胞にも酸素や栄養が十分に届き、ターンオーバーが正常に機能する効果が期待できます。
また強い抗酸化作用をもち、体内の活性酸素を抑制する働きがあります。ナッツ類や卵などに多く含まれています。
・ビタミンB2
肌のターンオーバーを促進し、肌を保護する働きがあります。
豚のレバーには特に多くのビタミンB2が含まれています。
・ビタミンB6
ビタミンB6はタンパク質の代謝にかかわり、肌の健康維持には欠かせません。
皮脂の分泌をコントロールする働きもあるため、気温や湿度が不安定な季節の変わり目には、意識的に摂りたいビタミンといえます。
赤身の魚やささみにも多く含まれます。
・ビタミンC
ビタミンCはコラーゲンの合成に欠かせないビタミンであるため、肌のハリや弾力を維持するために必要です。
またメラニン色素の生成を阻害したり、メラニン色素還元作用によってシミを薄くする効果も期待されます。
抗酸化作用をもち、ビタミンC自体も体内の活性酸素を抑制する効果が期待できますが、酸化して効力を失ったビタミンEの抗酸化力を復活させる効果があることがわかっており、ビタミンEとビタミンCを一緒に摂ることで相乗効果が期待できます。
野菜や果物に広く含まれています。
・鉄
鉄が不足すると肌へ十分な酸素が届けられなくなり、肌の新陳代謝が低下します。
またコラーゲンの合成には鉄も必要なため、鉄の不足によって肌のハリやしわの原因となる可能性があります。
レバーや赤身の魚に多く含まれています。
・亜鉛
亜鉛はタンパク質の合成に必要であるため、肌のターンオーバーに不可欠なミネラルです。
牡蠣には特に多くの亜鉛が含まれていますが、大豆や大豆製品にも多く含まれています。
睡眠中に肌が生まれ変わる
肌トラブルには睡眠が最も大切といわれることもあるほど、睡眠は肌の状態に影響を与えます。
睡眠中には成長ホルモンが分泌されますが、成長ホルモンには肌のターンオーバーを促進し、肌の水分量を高める効果があります。
質の良い睡眠をとるために、まずは寝具を見直してみましょう。
マットレスの硬さや掛け布団の重さ、まくらの高さなどが変わるだけで眠りが深くなることもあります。
朝は自然に日の光が入るのが理想的です。ベッドの位置やカーテンの素材なども工夫してみましょう。
練る前に静かな音楽を流したり、好きな香りのアロマスプレーなども効果的といわれます。
まとめ
冬から春は急激な寒暖差や紫外線量の増加、花粉の飛散などによって、肌のバリア機能が低下していることで肌荒れなどのトラブルが起きやすい状態になっているといえます。
洗顔で優しく汚れを落とし、保湿対策を継続して紫外線対策をすることで、肌のトラブルを予防・改善できる可能性があります。
スキンケアだけではなく、体の中からのケアも大切です。
栄養バランスの良い食事と十分な睡眠をとって、美肌で春を迎えましょう。
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