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口唇ヘルペスの治療と予防

作成日:2022年1月30日

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口唇ヘルペスの治療と予防

口唇ヘルペスは、唇やその周囲に痛みを伴う水疱ができる病気です。

疲労やストレス、体調不良など免疫力が低下しているときに発症し、一度発症した人は何度も繰り返す可能性がある病気です。

他の人にも感染するリスクがあるため注意が必要です。

ヘルペスウイルスとは

ヘルペスウイルスにはいくつかの種類がありますが、一般的にヘルペスというと単純ヘルペスウイルス1型・2型と、水痘・帯状疱疹ウイルスです。

一度感染すると神経節に潜み体内から完全に除去することができないため、再発の可能性があります。

<単純ヘルペスウイルス>

体のどこにでも感染する可能性があり、部位によって口唇ヘルペス、顔面ヘルペス、性器ヘルペス、角膜ヘルペス、臀部ヘルペスなどの病名があります。

角膜ヘルペスでは、重症化すると失明の可能性もあります。

現在は体内からウイルスを完全に除去できる薬や治療法がないため、どこに感染した場合でも一度感染すると体内にウイルスが残り、一生ウイルスを持ち続けることになり、再発の可能性があります。

最も感染が多いのが口唇ヘルペス、次に性器ヘルペスといわれています。

<水痘・帯状疱疹ウイルス>

原因となるウイルスは同じですが、水痘と帯状疱疹の2種類の病気を引き起こします。

水痘は別名を「水ぼうそう」といい、水痘・帯状疱疹ウイルスに初めて感染したときに発症します。

以前は子どもに多い病気でしたが、水痘ワクチンの接種によって子どもの感染は激減しています。

水痘に感染した人が再び水痘・帯状疱疹ウイルスに感染すると帯状疱疹になります。

水痘が治癒した後、ウイルスは背骨に付随している脊髄後根神経節に潜伏しており、免疫が低下したときに増殖を始めて発症します。

帯状疱疹の発症率は50歳代から増加し、年齢が上がるにつれて増加の傾向があります。体の片側に強い痛みを伴う水疱ができます。

早期に適切な治療を受けることでほとんどの場合1~数週間で治癒しますが、重症の場合には「帯状疱疹後神経痛」へ移行し、皮膚症状が改善した後にも痛みが続くことがあります。

激しい痛みによって日常生活に支障が生じたり、知覚神経の近くにある運動神経が障害されると、顔面の麻痺や頑固な便秘、尿閉などを引き起こす可能性もあります。

口唇ヘルペスとは

口唇ヘルペスは、単純ヘルペスウイルス1型に感染することで発症する病気です。

口唇ヘルペスの症状

唇やその周辺に水疱ができますが、鼻の周囲や頬に症状が出ることもあります。

多くの人が水疱が形成する前にかゆみやピリピリ、チクチクするような違和感を感じ、やがて赤く腫れ、小さな水泡が集合した状態となります。

症状がピークを過ぎると水疱が破けてジクジクとした状態になり、徐々に乾燥してかさぶたのようになります。

特に治療しなくても1~数週間で治癒していきますが、ひどくなるとただれたり跡が残ったりすることがあります。

まれに重症化すると発熱したり、他の部位に感染が広がることもあるので注意が必要です。

初めて発症したときには自己判断せずに、皮膚科や内科などの医療機関を受診しましょう。

一度発症すると再発を繰り返すことがあり、再発は同じような部位に症状が出る傾向があります。

口唇ヘルペスの治療

口唇ヘルペスの治療には内服薬、外用薬、点滴などがあります。

チクチク・ピリピリといった皮膚の違和感がでてきた時には、ウイルスは増殖を始めていて、水疱の形成時にはウイルスは増殖しています。

できるだけ早く薬を使い始めて、ウイルスが増殖するのを抑えることができれば、軽症で済んだり治癒までの期間を短くすることができます。

・内服薬(飲み薬)

体内でウイルスが増殖するのを抑えます。

抗ヘルペスウイルス薬のアシクロビルやバラシクロビル、ファムシクロビルなどが医療機関で処方される主な内服薬です。

できるだけ早く飲み始めることと、処方された分の薬はしっかりと飲み切ることが大切です。

・外用薬(塗り薬)

抗ヘルペスウイルス薬で、皮膚の表面でのウイルスの増殖を抑制します。アシクロビル、ビダラビンなどが、現在主に使われている外用薬です。

チクチク・ピリピリなど皮膚の違和感に気づいたときにできるだけ早く塗るのが効果的で、軽症の場合は数回の塗布で治癒することもあります。

再発の場合(過去に医師による口唇ヘルペスの診断・治療を受けたことがある場合)には、薬剤師のいる薬局やドラッグストアでも購入することができます。

・点滴

重症の場合など、抗ヘルペスウイルス薬の点滴治療を行うことがあり、神経でウイルスが増殖するのを抑制できます。

頻回に再発を繰り返すような場合は内服薬を継続したり、内服薬を携帯するなどの予防方法もあります。

処方は医師の判断によるので、再発に困っている場合にはかかりつけの医師に相談してみましょう。

口唇ヘルペスの再発と感染予防

口唇ヘルペスは一度感染すると再発を繰り返す可能性があります。また目に見える症状があるときには、他の人にうつるリスクも高くなります。

口唇ヘルペスの再発予防

口唇ヘルペスは免疫力が低下しているときに再発します。免疫力が低下しないように過ごすには、十分な睡眠、バランスの良い食事、適度な運動が基本です。

また再発のきっかけとなる要因にも注意して生活しましょう。

・体調不良

風邪やインフルエンザなど発熱を伴う疾患では免疫力が低下していることがあり、口唇ヘルペス再発の可能性が高まります。

・疲労、強いストレス

過度の身体疲労や一時的な強いストレスなども免疫機能を低下させ、口唇ヘルペス再発の可能性が高まります。

・紫外線

強い紫外線を浴びることで皮膚の免疫力が低下すると発症しやすくなります。

・月経などホルモンバランスの変化

女性では排卵後に女性ホルモンのバランスが変化し、免疫機能が低下することがあります。

口唇ヘルペス再発の可能性があることを知っておき、月経中は無理せず過ごしましょう。

口唇ヘルペスの感染予防

口唇ヘルペスは人から人へうつる病気です。

ヘルペスウイルスは比較的感染力の強いウイルスであり、患部との直接の接触だけではなく、ヘルペスウイルスが付着した物を介しても感染の可能性があります。

症状の出ている患部に触れることで最も感染しやすいですが、症状がないときでも唾液中にはウイルスが存在していることがあり、感染する可能性があります。

症状がないときには他の人に感染するリスクは低いので必要以上に神経質になることはありませんが、パートナーとのキスやオーラスセックス、乳幼児とのスキンシップで感染の可能性があることを知っておきましょう。

症状が出ているときには他の人に移る可能性が高いので、患部が直接触れるような行為を避け、食器やタオルなどは別々のものを使って洗剤で洗います。

ヘルペスウイルスは比較的熱には弱いので、お風呂のお湯を介して感染することはないといわれています。

また口唇ヘルペスの症状が出ているときには、本人も患部に触れないことが大切です。

患部に触れた手で体の他の部分に触れることで、感染が広がる可能性があります。

特に傷がある部位や肌が荒れている部位などは感染しやすいので注意が必要です。

まとめ

口唇ヘルペスは単純ヘルペスウイルスに感染することで発症します。

一度感染すると、体内から完全にウイルスを排除することができないため、免疫力が低下しているときには再発の可能性があります。

多くの場合、口唇周辺にかゆみやピリピリ、チクチクなどの違和感を感じ、やがて水疱ができます。

治療は主に内服薬や外用薬を使いますが、重症の場合には点滴治療が必要な可能性もあります。

できるだけ早期に治療を始めることで、短期間で治癒することが可能です。

再発の予防には、免疫機能を低下させないことが大切です。

免疫機能を維持するには、過度な疲労やストレスを避け、十分な睡眠と栄養バランスの良い食事、適度な運動を心がけましょう。

免疫機能を維持することは、口唇ヘルペス以外のさまざまな感染症の予防にも効果的です。

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この記事の作成者:S.M(管理栄養士)
この記事の提供元:シルバーライフ

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